絵本の世界

2000年11月3日
とある講演会に行ってきた。
昨年同じ頃、開催されたものが絵本作家の話でとても面白かったので。
今年は三人の子育てを終えた現・某市長夫人の話。

講演の冒頭は実名事件を挙げるなどなんかちょっと・・とか、話し方が選挙
演説みたい、今現在大学の講師をされてるらしいので、なんかそこの学生に
でもなったような気分・・だとか素直に聞けなかったんだけど、中盤にさし
かかり、いくつかの絵本をいろいろなエピソードをまじえ、読み聞かせられ
るとじーんときた。
声質は異なるけど、岸田今日子みたい。
短い文章から広がる絵本の世界。
「絵本は絵を読むんです」

「しょうぼうしゃじぷた」(??だったっけ)
じぷたはジープからリサイクルされた車。
仲間の消防車は大きなビルの消火にいくけど、じぷたはいつもお留守番。
ある日山火事、じぷた出動。曲がりくねった坂道をかけのぼり、無事消火。
新聞記者もやってきて皆が、じぶたよくやったねとほめてくれました。

この絵本は講師の次男が幼いとき入院した際、一日三回×二週間(くらいだ
ったか)毎日、せがまれて読み聞かせたそうだ。
息子はじぶたの目を見ていた。じぶたかわいそう。言われれば、絵本の一頁目、
じぶたは活躍する仲間の消防車をうらやましそうに眺めている。
いざ出動の場面では、じぶたの目は張り切っている。そしておしまいの頁、
じぶたの目ははれがましく、かつてじぶたが仲間の車に向けていた眼差しを
今度は受けている。よかったね。
息子はじぶたの目からじぶたの心を読んでいた。

この絵本の作者と画家がじぶたの目に気遣って描いた、そこからじぶたの心を
読みとってほしいと意図としているということを、実際会って聞いた時(か、
何かの本で知ったのだか・・)それはちゃんと子供にはわかったのだと感動し
た。

その子は自家中毒になり、いじめにあい、苦労したらしい。
14歳の時、陰湿ないじめはとうとう暴力にまで及び、決心して、学校の先生
に電話して、一緒に病院へ行ってもらった。
そんなことがあってから、家でふと目にしたじぶたの本。
息子にかつてその本をどんなに好きだったか話すと、息子も覚えているという。
14の息子に再び読み聞かせ聞いた。「今でもじぶたが好き?」
「うん、好きだよ、だってじぶたは自分なんだよ」


他にも紹介された本、メモとらなかった。
忘れないうちにかいとこう(著者名はすでに忘れてる)

「いいこってどんなこ」
こうさぎバニーはおかあさんうさぎにたずねます。
「いいこってどんなこ?」ありとあらゆる例を挙げて。
おかあさんうさぎは答えます。
「バニーがどんな子だっておかあさんはあなたの事が好き。
バニーはバニーのままでいいのよ」

「だいじょうぶ だいじょうぶ」
どんな事があっても僕のお爺ちゃんは僕の手をとり言う
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」
僕が大きくなるとおじいちゃんは病気で入院してしまった。
今度は僕がおじいちゃんの手をとって言う
「だいじょうぶ、だうじょうぶ」

「いちご」
葉から花が咲いてやがておいしそうな実がなりました。
やっと食べられる。ボールに盛られた真っ赤ないちご。
わぁーおいしそう。ありがとう。いただきます。
 ☆「おいしそう、いただきます」でないのがミソ


わたしが子供の頃、好きだった絵本ったら、
「三匹のやぎのがらがらどん」
「シナの五人きょうだい」

がらがらどんを最近読んでみたら、絵がこわい。
どこが好きだったんだろう??
そこから何を得たんだろう???
絵本を何か意識して読んだことがない。そこから得た教訓であるとか、
そこに自分を投影したとか・・・。
あっかわいいのもあった。
「そらいろのたね」
「ももいろのきりん」
「ぐりとぐら」シリーズ。これは弟も大好きだったな。

素直な気持ちで絵本を読んでみたいと思った。

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